2007年「記念講演 ほんとの出会いを求めて」および卒業式

 7月5日、第27回出版技術講座を締めくくる第10回目、今井書店グループ会長の永井伸和氏を迎えて記念講演が行われた。永井氏は「本の学校」の設立者。講演では「ほんとの出会いを求めて―地域の学び舎づくりの夢」をテーマに、これまで粘り強く取り組まれてきた活動を語られた。地方から教育や読書への推進運動をしていくことがいかに厳しいものかがわかり、中央に一極集中している出版制度のあり方について改めて考えさせられるものであった。

 講演の中で、永井氏が強調された点を中心に要旨をまとめる。

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InDesign講座の報告とDTP業界での位置など

【受講者に依頼していた、3月31日のInDesign講座の報告と感想です。】

 3月31日(土)午後1時半から5時まで出版労連・春の出版技術講座・中級編「InDesign 凄ワザ トラブル・シューティング」が東日暮里の壮光舎印刷であり、27名が参加しました。壮光舎印刷からの講師は堀さん、渡辺さん、それにオペレータとして2名が揃うという万全の態勢。プロジェクターを使いながら講習がおこなわれ、途中で質問もでて、それに応えつつ進行しました。休憩でも講師に質問が途切れることなく、とても活気の充満した講座でした。
 ページ組版というオペレーションの現場の話はなかなか聞けることのない、興味深いものが多く「勉強になった」「どのように指定すればいいのかわかった」などの声も。 XMLからの自動組版や、ウインドウズヴィスタという新しいOSでは、従来の字体が変更されているという問題など突っ込んだ報告もありました。初歩的なことから、高度な問題まで幅広く展開されて、痒いところに手が届く講座でした。

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第26回「出版技術講座」記念講演と卒業式

 第26回「出版技術講座」は水曜夜9回と、土曜午後1回、オプションの製本工場見学を含め全日程を終えた。最終日の7月5日、記念講演と卒業式、交流会が開かれ5月10日から約2ヶ月の講座を締めくくった。

 記念講演は、大阪のアルゴ代表、千葉潮(うしお)さん、大阪の教科書会社での編集業務、デザイン事務所での編集・DTP業務を経て、編集者プロダクション「アルゴ」を開業、現在までの歩みを「関西出版界の夢と現実」と題して語った。大卒の女性社員が稀だった会社での勤務、退職と独立という歩み、岐路をピンチでなくチャンスとしてきた積極的な生き方、出版ネッツも含めて人間関係を大事にしてきたことなどが、受講生に感銘を与えた。
 卒業式は、講座運営委員会理事長、出版労連委員長の新村恭さんから、卒業の祝辞と、今後への激励のことばがあり、修了者のうち、時間の関係から皆勤賞の8人に修了証が記念品とともに手渡された。(なお、修了証は講義9回のうち6回以上出席者36人に発行)
 卒業式と引き続く交流会での、受講生の発言からは、今日で最後という安堵感とともに、寂しいという思いも伝わってきた。

 なお、交流会の二次会は千葉さんをかこんで、受講生、運営委員会メンバーが参加、また千葉さんのなかまである出版ネッツからの参加もあり、楽しい時を過ごすことができた。
 (運営委員会事務局)

記念講演は本文(続き)

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2006年「オプション講義 – 上製本工場見学」 講義録

【「本と編集者の世界」号外から】

5月27日(土曜)出版術講座の特別講座「上製本工場見学」が行われ、板橋区にある関山製本社を7名(本礎講座受講生6名他)の受講生とスタッフが訪れた。1時間ほど、同社関山雄一社長から、「上製本の基礎知識」をお話いただいたあと、工場を見学、上製本のラインを見せていただいた。さらに、和装本のいろいろと、束見本の製作(手作業)を見せていただいた。最後に、講義の補足があり、出版社への製本からの希望なども話された。
* * *
製本には、中身を化粧断ちしたあと、表紙をくるむ上製本と、中身と表紙を一緒に化粧断ちする並製本があります。上製本にも綴り(かがり)製本とアジロ(網代、あじろ)製本があり、最近では、アジロが多くなっています。背の形から、丸背、角背などに分かれ、さらに、タイトバック、フレキシブルバック、ホローバックなどに分類されます。
[手作業による綴り製本]
 通常は全紙1枚に2折分が一緒に印刷されるため、二つに切り離します。
最初の工程が、「折り」の工程(かつては手折だったが今は機械折のみ)で、折機に掛けられた刷本は(16ページが一折の場合)3回折られて、ページ順が続くように仕上げられます。またアジロ製本の場合には折機に仕掛けられた歯車の刃で切れ目が入れられます。
次の工程が「丁合(ちょうあい)」です。 この工程の前に扉・口絵や折込みなど別丁の貼り込みや見返し貼りなどの下ごしらえが行われています。下ごしらえが終わった全台数を揃えて、丁合(折り丁をページ順にそろえる作業)をおこないます。
丁合が完成した刷本は、「綴り(かがり) 」工程に回ります。綴り機は、(かつては一折ずつ機械にセットしていましたが)現在では、自動化されており、折丁の真ん中が開かれ、そこに針と糸が通って一冊分の折丁を折り重ねてゆきます。通常、A5判では閉じ箇所は4箇所、四六判では3箇所程度になります。

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