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2007年「講義 – 2 本づくりの基礎知識(1)」 記録

 5月16日に行われた第27回出版技術講座の第2回は、書籍製作の具体的なノウハウを学ぶ「本づくりの基礎知識」の1回目(この講義は23日と併せて連続講義)。書籍製作のプロフェッショナル、岩波書店製作部の津田陽次郎氏が講師を担当した。

 製作業務は、版元の規模や社風によっては編集業務と区別されずに行われる場合も多いが、岩波書店では編集部と製作部と部署がわかれている。
 津田氏によれば、良い製作者に求められるものは、本の出来栄えの良さを目指すことはもちろん大切であるが、いかに効率よく進行を管理して他の部署と連携していけるかが肝心なのだという。良い本に仕上がっても、ミスが多ければ、その分コストがかさみ、無駄な手間と労力を浪費することになりかねないのである。

 講義前半では、本についての用語の確認から始まる。アンケートの「携わる部署の違いによって曖昧になっていた用語が多かった」という声からも、用語の意味を共有することの意義深さが感じられた。
 「原稿整理」では、統一感のある基本版面をつくるにあたって、造本設計や原稿整理要綱の重要性を学んだ。 また、デジタルデータ原稿が主流となっている現在では、入手したデータの取扱いに注意する必要がある。

 後半では、前半に引き続いて、原稿指定や進行管理に関する要点を追った。
 「原稿指定」では、資料として配られた原稿指定表と版面を照らし合わせて、指示内容がどのように反映されるかを確認した。
 「進行管理」では、本文の進行に加えて、付物や装丁関係の進行、用紙や材料の手配、校正や販売担当との連携など、滞ることなく包括的に進行を進められるように進行表で管理する。

 講義を通して、製作者に求められる舵取りとしての役割の重要性を改めて実感した。一冊の本ができるためには、それに携わる大勢の人々との協力があってこそなのだと、この講義によって気付かされた。

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